月: 2020年11月

kintoneでの被災状況共有のやり方紹介

非常通信協力会・都筑区支部では、kintone で情報共有を始めていますが、その中で今回は「被災状況の共有」について紹介します。

kintone はPCやスマホからアクセスできますが、外での使用を想定し、スマホからのアクセスしやすさも重要です。下に、スマホでのメニュー表示を示します。今回は以下のメニューより下から2番目の「被災状況」を選択します。

kintone のメニュー画面、大きな表示で選択しやすくなっている。

被災状況を選択すると、LINEのような画面が開き、スマホの内部カメラで写真をアップし、さらにコメントを入力することができます。以下に2019年の台風15号が横浜に来たときの書き込みの例を紹介します。

2019年の台風15号が横浜付近に来た際、台風の目が最接近した時(4:45)に書き込みました。外出は大変危険なので自宅でスマホの表示を画面コピーしています。

このように災害が発生した際に、メンバーが書き込むことで被災状況の共有ができるようにしています。

この機能を運用する際に、十分注意することがあります。それは、災害が発生している時、現場の状況を中継するのは危険を伴うことです。また、本会の目的(通信ボランティア)からも外れることになります。そのため、災害の危険性が無くなった後に「メンバー安全のために被害状況を共有する」ことが主目的となります。また、この書き込みが義務ではないことをメンバーに知らせることも重要なポイントとなります。

これまでは実際に被害が生じていないため、試験段階であり運用実績はありません。今後も機能のブラッシュアップを図るとともに、将来的には近隣地区との情報共有もできるといいのかもしれません。

MATLAB で50MHz Vダイポールアンテナを設計してみた

MATLAB Antenna Toolbox の中に入っている Antenna Designer を使って、50MHz Vダイポールアンテナを設計してみました。Vダイポールアンテナは非常に簡単な構成となっており、設計に難しい点はありません。MATLAB はR2020bを使用しています。

Antenna Designer の画面( MATLAB R2020b Antenna Toolbox )

Antenna Designer のアンテナ設計の画面に必要なパラメータを入力すると、上図のような設計結果が表示されます。この画面は、様々な表示方法をとれます。使い方については、今後紹介していきたいと思います。

Vダイポールアンテナは、非常に単純なアンテナなので、上記のようにシンプルな解が得られます。

アンテナのインピーダンス(実部と虚部に分けて表示される)

アンテナのインピーダンスが実部と虚部に分けて表示されています。50MHzでは約70オームで共振していることがわかります。このため、複雑なマッチング回路が無くても大丈夫そうだと言うことがわかります。複雑なアンテナのマッチング回路は複雑となるので、別の機会に説明したいと思います。

Vダイポールアンテナの電流分布

Vダイポールアンテナの電流分布を示しています。教科書通りですね。

3D表示のパターン図

アンテナの3Dパターン図です。これも教科書通りですね。

今回はAntenna Designer を用いてアンテナ設計ができることを紹介しました。設計したアンテナはVダイポールアンテナなので、わざわざこのツールを使う必要はありませんが、より複雑なアンテナの設計には真価を発揮します。今後、紹介して行きたいと思います。