結論から言うと大きくずれなければ、問題はないです。それよりもダイポールのエレメントが目的の周波数に共振している方がはるかに重要です。
それでは、バランが中央からずれた場合どのようなことが起こるか考えてみます。
- バランはバランとして正常に動作します。そのため、同軸ケーブルからの不要輻射は発生しません。
- 給電点が中央からずれるために、給電点インピーダンスが上昇します。そのため、同軸ケーブルとのインピーダンスミスマッチが発生します。このインピーダンスミスマッチはインピーダンス変換器またはアンテナチューナで調整可能です。
- 給電点インピーダンスが上昇するためにバランの励磁インピーダンスの影響が大きくなり、損失が大きくなります。
どの程度の影響があるか計算出来ますが、大きくずれなければあまり問題とならない思います。